当直について【医師の働き方改革】

タイトルにもなっている当直について書いてみたいと思います。

当直って聞いたことあるでしょうか?

いわゆる当直業務といって、医者が病院に泊まり込みで勤務するやつですね。

夜中に救急車を受け入れるのを想像する方が多いでしょうか。

救急車を受け入れる病院であれば、もちろんそれが業務の一つですし、

受け入れない病院であれば入院中の患者に急変があったときに迅速に対応するために、

夜中に誰かしら常駐することになっています。

では、当直の翌日はどうでしょうか。

当直の日に朝から働いて、そのまま泊まり込みで、普通は次の日の朝までが当直ということになっています。

もちろん患者さんが来ないときは仮眠を取れますが、例えば患者さんがたくさん来て、夜通し働いて、次の日の朝を迎えたとしましょう。

次の日もそのまま日中の業務に突入するパターンが未だ多いのが現実です。

一般企業からすると、労働基準法違反ですよね。

今までは現場の医者たちは当然のようにこなしていました。

ただこの働き方ってやはり異常ですし、睡眠が取れていないパフォーマンスの下がったお医者さんに皆さん診てもらいたいと思いますか?命を預けられますか?

僕はきちんと休みをとって、万全の状態で仕事には望むべきだと思います。

ということで、厚生労働省の方も、医師の働き方改革に向けて取り組み始めました。

ただし実現は2024年からだそうです。

一般企業の働き方改革に比べたら、遅いと思いませんか。

また、労働時間の上限を設けるそうですが、国が定めた過労死ラインを超えているそうです。

命を救う職業のはずが、自分が過労死してしまうって皮肉な話ですが、珍しいことではないそうです。

自分たちが受ける医療にも直結するので、一般の方にもこういうことが広まって議論が深まればと思います。

現場からは以上です。

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